ACC・ACT(超耐食膜)

金型、スクリュー、プランジャー、機械部品等へ、優れた耐食性、耐摩耗性と高離型性を与えます。
TiNをベースに開発されたACT、CrNがベースのACC、どちらも基本膜の特徴を生かしながら、より耐食性を高めた膜です。

※日本コーティングセンター(株)製品

【ACC・ACT】(超耐食膜)

より厳しい耐食対策に優れた性能を発揮

PVD-イオンプレーティング法による、〈ACC・ACTセラミックコーティング〉は、高い皮膜特性や密着力に優れ、広範囲な温度域で、被処理材に適した温度でのコーティングを行います。熱による処理材の変形、変質がきわめて小さく、〈ACT〉は耐磨耗製・耐食性・耐酸化性・耐焼付性、〈ACC〉は特に耐食性に優れているため、さらに厳しい腐食環境下で、突出した性能を発揮します。
ACTは長年のセラミックコーティングに対する技術の蓄積をもとに開発された、TiNベースの超耐食膜です。摩耗や離型性は従来のTiNで満足するものの、腐食による耐久性低下が問題となる場合、大変有効です。現在主に樹脂成形関連に採用されています。昨今の樹脂は種々の添加物により、思いもよらないガスが発生し膜が早期に傷むケースがあり、このような場合に効果的です。
スクリュー、三点セット、ノズル、金型部品等に使用され、抜群の耐久性を誇っています
膜の基本特性は同じですが、耐久性のみ格段にTiNよりすぐれているため、従来の離型、耐磨耗性を維持しながらも腐食に強いため、PPSのテフロン添加仕様、シュウ酸、硫化ガスの発生する樹脂など難成形材料に対応いたします。

ACCは同様にCrNをベースに開発された超耐食膜です。CrNをベースにしているため、膜の基本特性は同じですが、耐食性は若干ACTを上回る傾向があります。摺動特性が良いためポンプ部品の軸やインペラに使われるケースが目立ちます。樹脂成形関連でも、ACCを採用する場合もあり、使い分けについては、まずご相談いただくのがよいと思われます。

ACC・ACT3つのポイント


より厳しい耐食条件に優れた皮膜


〈ACC〉は点錆の発生を大幅に抑制


〈ACT〉は耐キャビテーション・エロージョン対策にも最適

ACC・ACTの機能や性能